
公務員は楽!残業がない福利厚生が充実してる!
公務員って多くの人が上記のような印象を持っていると思うのですが、実際のところどうなのでしょうか。

今日は公務員を三年間経験した筆者が実情を話していきたいと思います。
結論からいうと、絶対公務員の方が楽です(笑)
有給取得、終身雇用、金融機関からの信用など、民間企業よりも、恵まれているところ。
後は、ノルマがないところ、若手には責任のかかりにくいところなどが民間企業と比べて楽な部分、
恵まれている部分ではないでしょうか。
民間企業は数字を達成していなければ、ボーナスカットですが、公務員は毎年上がり続けます。
また公務員の仕事って、担当は決まっているものの細かなことでも決裁をし、
係長、課長と冗長の承認を得た上で行うので、若手が大きなミスをしたからといって責任を問われることはありません。

まあ上司には超詰められるかもしれんけど(笑)
「いやでも、あなたが承認しましたよね?」と制度的に言える訳です。
ですので、まず結論、公務員の方が楽というのは、間違いないです。
ただネットを見ていると、結構現状と違うことも書かれていて、公務員=楽!みたいに短絡的な記事が多いのも事実です。
その情報を鵜呑みにして、公務員に就職される方がいたら気の毒なので、
今回は、嫌なところを注目して公務員の実情について、書いていきたいと思います!
これから公務員に就職したいという方には参考にしていただけたらと思います。
※ここでの公務員というのは、自分の経験と周りの公務員の話を総合して書いているので、一概に全て当てはまっている訳ではありません。
公務員と民間はどちらが楽なのか。公務員の実態をまず話します!
まず最初に多くの人が、公務員=楽というイメージを持っているのは、市役所の窓口の様子からだと思います。

地域にもよるけど、本当に暇そうですもんね(笑)
まあ国家の出先機関の地方局も暇だけど(笑)
地方局だとホントに旅行雑誌ばっかり見てる上司の話を聞いたことがあります。
ただ一点訂正すると、我々から見える市役所の窓口業務は民間委託にしてるところも多いです。
法務局も窓口業務は民間企業です。
だから今から公務員を目指す人は窓口業務はすることはないかもしれません。
窓口以外の市役所の部署はざっとこんな感じ。
政策経営部 企画政策課、経営改革室、秘書課、広報課、広聴課 総務部 総務課、法制課、職員課、市政情報課、情報システム課、工事品質課 財務部 財政課、市有財産活用課、営繕課、契約課、市民税課、資産税課、納税課 防災安全部 防災課、市民生活安全課 市民部 市民総務課、市民協働推進課、市民課、 文化スポーツ振興部 文化振興課、スポーツ振興課、オリンピック・パラリンピック等国際大会推進課、国際版画美術館 地域福祉部 福祉総務課、指導監査課、生活援護課、障がい福祉課、ひかり療育園 いきいき生活部 いきいき総務課、保険年金課、高齢者福祉課、介護保険課 保健所 保健総務課、健康推進課、保健予防課、生活衛生課 子ども生活部 子ども総務課、児童青少年課、保育・幼稚園課、子育て推進課、子ども家庭支援センター、子ども発達支援課、青少年センター 経済観光部 産業政策課、観光まちづくり課、農業振興課 環境資源部 環境政策課、環境・自然共生課、環境保全課、循環型施設整備課、資源循環課、3R推進課 道路部 道路政策課、道路整備課、道路管理課、道路維持課 都市づくり部 都市政策課、土地利用調整課、交通事業推進課、地区街づくり課、住宅課、建築開発審査課、公園緑地課 下水道部 下水道総務課、下水道整備課、下水道管理課、水再生センター 会計課
市によって多少部署は違うでしょうか概ねどこの市も一緒です。
これを2,3年ローテで40年間ぐるぐる回る訳で、中には激務な部署も存在します。
有名なのは、生活保護の認可をを担当する福祉部(ケースワーカー)。

俺の大学の友人もケースワーカーとして、
大阪市のとある市役所に就職しましたが、去年仕事中に突然ぶっ倒れて、20日ほど休職していました。
残業中に突然吐いて倒れたみたいです。怖すぎて震える。
公務員全般に言えることで、窓口に来られるお客さんって一癖も二癖もある人が多い印象です。
法務局も不動産屋や土地家屋調査士、司法書士など様々な方が来られますが、正直怖かったです(笑)
特に司法書士。
普段は物腰柔らかですが、トラブルが起こった際には、執拗なまでに攻めてくる事例がありました(笑)

メンタルは鍛えられますねw
やったね〈白目〉
ジェネラリストを求められる傾向
公務員は2年で大体異動があるのですが、僕の場合は係内での人事も考慮に入れると、半年ごとに、やる仕事は変わりました。

やっと仕事を覚えた!」と思っても、半年後には「また1から覚え直しか。。」
という状態になるので、モチベ激下がり待ったなしでした
公務員全体で見ると、スペシャリストよりも、ジェネラリストを育成しようとしている傾向です。
公務員というのは、細かく根拠法が定められており、仕事内容が変われば、また根拠法、省令、通達などを覚え直さないといけません。
だから仕事を覚えるまでは、自宅や通勤時間を利用して、勉強する時間が結構必要で、
自分も異動した後しばらく言葉の
意味すら分からない状態になるので、通勤中に本を読んで、勉強していました。
色んな仕事がしたいという方ならいい環境ですが、一つのスキルを身に着けたいという方にはきついところかと思います。
一見無駄と思えるルール 特に公文書作成において
後はこれ無駄だなーと思ったのが、行政文書の書き方。(行政文書というのは、政府が発出する文書全般のこと。)
行政文書の書き方は、文字の大きさや空白の大きさ、使える漢字など事細かに決まっていて。
「細かすぎない?(笑)」と思っていても、
正しい行政文書を書かないと、決裁も出せませんので、仕事になりません。

伝わりゃいいんだよスタイルのワイ君は
度重なる上司からの「ここ空白が半角になっているよ。」
という指摘により、退職を決意しました。
愚痴っぽくなってしまいましたが、全体を統一するために細かなルール作りをする意味も分かります。
ただ自分は独立したかったので(笑)どうしても努力の方向性が間違っていると思ってしまったわけです
年功序列の悪いところが出ており、年配の上司は昔ながらの体育会系のノリの人が多い。
ご存知のとおり、公務員の給与体系は、年功序列です。
近年、評価基準の見直しも実施されてはいますが
、実質年功序列の制度はほとんど変わってないです。

一応国も批判され気味の給与体系を変革しようと、
評価制度も取り入れようとしていますが、
驚くほど形骸化していて、形ばかりの評価シートを書く作業に昇華しています。

「何で仕事してない上司よりおれの方が給料低いんだ??」
そういう気持ちになるシーンは多いかもしれません。
あと厄介なのは、モンスター上司と生きるしかばねと化した上司の割合です。

モンスター上司とは、大きい声でガンガン圧かけてくる上司
生きるしかばねと化した上司は「声帯どこいったん?」ってくらい話しない上司のことです。
公務員は基本辞めさせられることがないから、どんどん繁殖していくんだと思います。

ちなみに僕はそんなモンスター上司と戦うため、
毎朝、誰よりも朝早くに来て、業務前に庁舎周りを掃除をしていました。
はい、全力で媚を売っていました。
もちろん上司からの飲み会の誘いは断るという選択肢がなかったです
僕は割と体育会系のノリもできたので何とかなりましたが、
そういう体育会のノリが無理な人にとってはきついと思います。
昔ほど体育会系のノリを出すところは少なくなってきましたが、
国家公務員の法務局ですらある訳ですから地方とかもっとひどいところもあると思います。
公務員は高給なのでしょうか?…そんなことはなかった
公務員って高給のイメージをもたれる方がいますが。。。どうでしょうか?
ちなみに僕の初任給は、地域手当込みで、18万円でした。手取りでいうたら、16万5000円くらいです

「あれだけ公務員試験の勉強頑張って、苦労して公務員になったのに18万円かよ。。」って最初はちょっとショックでした(笑)
手当は住宅手当は最大2万円まで。
地域手当は、大阪市でたしか13パーセント給料にプラスされます。
後は、通勤手当くらいですね。
ちなみに行政職の俸給表が下のリンクから見れます。
http://www.jinji.go.jp/kankoku/h17/pdf/h18.4houkyuhyou.pdf
この表さえあれば国家公務員の給料は丸分かりです(笑)
毎年昇給はありますが、40くらいで昇給がストップしている先輩職員が結構いました。
実際に働きたい官庁を見学しに行くのは大切
さんざん言ってきましたが、あくまで自分の法務局の体験なので、
組織が変わればまた違った文化があると思います。
ですので一番早いのは、働く前に、実際の職場を見に行くことです。
僕も働く前には、堺市役所と法務局、国税など行きました。
見学だけでは分からないこともありますが、窓口の奧にいる人たちがどういう顔で仕事しているか、大変そうか
人間関係良さそうか。ネットの情報では感じられないことが分かると思います。

あんまりガン見すると窓口の人に「何だこいつ?」みたいな顔されるので注意な
僕が公務員になる前に読んでた本

まとめの前にオススメの書籍紹介しときます。
アフェリエイトなので買ってくれたらちょっとうれしい。
まとめ
- 公務員は民間企業より楽。
ただ嫌な点として、
- ジェテラリストを求める傾向にある。
- 体育会系のノリの上司が多い。
- 給料は少ない。
というところですね。
まあ就職先はなんかしら良いところと悪いところ両方あるものなので、何を求めるかですね。

今回は公務員のいいところばかりを見て、就職すると、
理想と現実のギャップが起こる可能性があるかなと思って、
悪いところを中心に記事を書いてみました。
もちろん今日書いた内容は、全ての職場に当てはまることはないですが、
全体の傾向としては、合っている所も多いと思います。

最後にフォローじゃないけども(笑)、公務員の仕事にももちろんやりがいはあります!
僕も窓口でお客さんの相談に真摯に答えたら、感謝されることはいっぱいありましたし、そんなときは、本当にやりがいを感じていました。

僕は自分のスキルアップとかを目指して転職をしましたが
結局正解かどうかは自分が決めることです。
みんなそれぞれ目的もステージも違いますしね。
僕は公務員を辞めましたが、別に公務員になることが間違っているとはまったく思いません。

「公務員のメリット、デメリットを知った上で、それでも自分は公務員に就職したいんだ!」
という方にはぜひ公務員になって、活躍してほしいと思います!
これから目指す方に何か参考になれば良いなと思います。
それでは!